不動産
契約前のキャンセル
写真と本文は関係ありません。
おはようございます。
少し離れたところを通過する台風の影響で
沖縄も天気が多少不安定になっています。
さて、不動産は
金額の大きな買い物ですので
色々な判断において
その当事者は
どうしても慎重になるものです。
不動産も恋愛と一緒で
フワフワと揺れる自分の気持ちを
しっかり整理出来れば出来るほど
その判断は間違えない
と言います。
しかし、一般の人は
不動産の売買を
そう、何度も経験するものではありませんので
慣れない精神の状態が
迷いや不安となって
人の感情や精神的なものにも
大きく影響します。
当社でも、これまで
売主さんや買主さんの
心境の変化で
契約が中止になった事例もあります。
中には、契約締結後に
キャンセルとなったものもあります。(涙)
この、「契約後にキャンセル」となったものを除き
契約前にキャンセルとなったものの中には
契約前に発生した費用の扱いで
トラブルになるケースがあります。
このケースで多いのが
契約から引渡しまでが
短納期のパターンです。
売主さんにしても
買主さんにしても
いずれかが、
事情があって
引渡しを急いでいるケースです。
この場合、
急ぎの事情がある方は
契約前であっても
先行して引越しの手配をしたり
諸々の段取りを進めてしまうことが多いです。
しかし、
契約自由の原則から
契約の締結が完了するまでは
売主さん・買主さんのいずれも
契約を中止することが出来るものですから、
いざそうなった場合
諸々の段取りをしてしまっている方は
それに伴い発生した費用は
どうしてくれるんだ!
ということになります。
この気持ちは分かります。
両者の仲介をしている当社としても
お客さんが短納期をご希望の場合には
出来るだけそれにお答え出来るよう、
調整します。
しかし、肝心の
売主さんや買主さんの
どちらか一方が
”やっぱり契約するの止めます”
という風になってしまうと
それまでの当社の努力も
水の泡です。
しかし、
かといって
当社が売主さんや買主さんの心境まで
無理やり変えることは出来ません。
また、
契約が中止となったとしても
それまでに発生した費用の
補償や請求も出来ません。
この辺りがモメるところです。
そして、皮肉なことに
不動産屋も
お客さんの要求に何とか答えようと
汗をかけばかいた分
そのトラブルに巻き込まれていくものです。
仕事というものは
一生懸命になればなるほど
その契約が中止となった時には
悲しいことに
そのリバウンドも大きいことがあるものです。