不動産
境界線のお話(その2)
おはようございます。
最低気温が20℃下回らず
だんだん掛布団が要らない夜になって来ました。
さて、
先日、境界線のことについて書きましたが → こちら
今日はその続きです。
昔ながらの住宅街では
塀(へい)やフェンスの中心を
お隣さんとの境界にしているところも
多いのですが
これは将来、
手間が掛かることもあるんです。
とは言っても、
それほど大きな問題には
ならないとは思いますが、
何ごとも潜在的な問題は
あらかじめ知っておいた方が
イザと言う時に慌てないで済むので
精神的にも楽ですよね。
中には心配事を知ってしまうと、そればかりが気になってしまう人もいますけど
では、どんな時に
手間が掛かるかと言うと
それは、
家の建て替え等に伴い
塀やフェンスのリフォームを行うときです。
塀やフェンスの中心を
境界にしているということは
これらはお隣さんとの共有の持ち物になります。
ですので、
張替えの際には
お隣さんの了解も要ります。
また、張替えの費用も
基本的に両者で折半することになります。
ここで、お隣さんとの関係が
上手くいっていれば
話し合いもスムースに行くでしょうが、
上手くいっていない場合は
その関係に
ますます火に油を注ぐことになりかねません。
そもそも境界とは、
お隣さんとの空気・エリアを
区切るというものですので
関係が上手くいかないのは
自然な流れなんです。
また、住宅の環境によっては
隣接するのは1軒だけでなく
前後左右をお隣さんに囲まれている家もあります。
そんな場合は
周りの家庭全てと
張替えの協議をしなければなりません。
この時、
張替えに対する必要性の認識や
その家庭の経済状況は
皆さん異なりますので
協議は難航することもあります。
そうすると
塀やフェンスを張り替えたくても
張り替えられないという
状況に陥ります。
また、この話は
張替えの場合だけではなく、
補修の必要性が出てきた時や
地震等で修理が必要になった時も
同じことが起こるでしょう。
そう考えると
やはりお隣さんとは
日頃から良い関係を保っておく
必要があるということですよね。
このような煩わしいことを
避けるためには
今後家を建てる人や
リフォームする人は
塀やフェンスはお隣さんとの境界よりも
内側に設置することをお勧めします。
そうすれば
将来も自分の判断だけで
建て替えや補修が出来ます。
今回の話は
何十年に一度の話ではありますが
ということは、子供の代にわたって
問題を残すことになります。
何ごとも
お金で解決できる範囲のリスクに
留めておくのが無難です。