不動産
自宅を担保にするとき・・・
おはようございます。
沖縄は何故か涼しくなると咲く花があります。
涼しいといっても20℃前後ですが・・・。
さて、不動産の仕事をしていて
色々なお客さんとお付き合いさせて頂きますが
お客さんとのコンタクトの頻度は
その時の状況によってかなり変わります。
例えば、
住み替えをお手伝いさせて頂くお客さんの場合、
住み替えまでは
色々な手続きや段取りがありますので
限られた期間の中で
頻繁に連絡を取らせていただきます。
しかし、一旦、住み替えが終わると
その後は、トラブル等がなければ
連絡を取る用件が無くなってしまうのです。
そして、しばらくすると
あとは年賀状でのやり取り
くらいになってしまいます。
そんなわずかなやり取りの中でも
”新居で子供が生まれました~”
なんていうお話を伺うと嬉しいものです。
しかし、世の中は
良い話もあれば、そうでない話もあります。
例えば、先日、
あるお客さんから
知り合いの方が大変苦労した
という話を聞きました。
その知り合いの方は
事情があって、金融機関から
融資を受けることになったそうです。
すると、その人は立派な家に住んでいたため
金融機関もそれを担保に
ドンドン融資をしたそうです。
融資が増えるということは
毎月の返済額もそれに伴い
増えるということです。
ところが、
ものごとの歯車が噛み合わなくなり
毎月の返済が厳しくなってしまい
自宅を差し押さえられてしまいました。
融資額が大きい分
負のレバレッジも大きく
資金繰りが上手く回らなくなり
それはあっという間の
ことだったそうです。
そして、その人の自宅は
市場値の半分くらいの金額で
第三者の手に渡ってしまったそうです。
このことから、
この人の担保価値に対する
借入の比率はそれほど大きくなかったと
思われます。
しかし、自宅は手放さなければ
なりませんでした。
このような話を聞くと
いたたまれないですね。
金融機関も
担保がある時はジャンジャン融資を
してくれますが
一旦返済が厳しくなると
こんどはジャンジャン回収を迫ります。
世の中の状況をみていると
住宅ローンの場合は
家賃の支払いと同じ感覚ですので
みなさんそんなに無理はされていません。
しかし、それ以外に、
自宅を担保に借り入れをされる人が、
歯車が噛み合わなくなったときに
自宅を手放さざるを得なくなっています。
自宅を手放さなくて済んだ人でも
精神的な負担はかなり大きいと思います。
それを考えると
自宅を担保に金融機関から借り入れをする場合は
万が一の状況も想定して
よくよく考えて判断すべきだと思います。
以前、ある会社の役員を
定年退職された方が
心から安心して
何度もおっしゃていました。
”これで自宅の担保が外れた・・・”と。
この方は、
会社の役員になったと同時に
その会社の運転資金の借入の担保として
自宅に担保を設定させられたそうです。
その方は、
そこそこ資産を持っていらっしゃる人でしたが
そんな人であっても、自宅を担保にすることは
精神的に負担だったそうです。