ホームインスペクション
おはようございます。
週末は県外で気温が
急激に下がるようですね。
さて
昨日は当社でお預かりしている中古住宅にて
ホームインスペクションがありました。
ホームインスペクションとは
簡単に言うと
建物の状況・状態を診断するもので
その検査は、
一級建築士などの専門知識を持った方々が
実施します。
診断の具体的な内容は
まず、目視により
外観・屋上・室内・屋根裏・床下等を確認し
クラック(ヒビ割れ)があれば
その幅等を計測します。
また
特殊な測定器を使い
床の傾きや
基礎の鉄筋の間隔などを
計測します。
オプションで
給排水の管路や
地盤の診断も実施してくれます。
海外に比べ
中古住宅の流通の比率が
低いと言われている日本において、
その比率をあげるために
国交省はこのホームインスペクションを
積極的に推進したくて
仕方ありません。
その一環として
来年4月からは
中古住宅の売買においては
このホームインスペクションの斡旋や
実施済の場合は
その内容の説明が義務付けられます。
これを契機に
ホームインスペクションが
急速に普及するものと思われます。
しかし
このインスペクションにも
課題は残っています。
例えば
売主側の協力です。
ホームインスペクションは
住宅を売却する側からすると
何だか家の粗探しをされているみたいで
気持ちの良いものではありません。
また
診断の費用は
今の風向きでは
売主側の負担となる傾向です。
さらに
お金を払って
粗探しされて
その結果
何か不具合が見つかったり
その修繕にさらなる費用が掛かったりすると
まさに踏んだり蹴ったりです。。
頭の中では
「自分の不動産を、より安心して売却するため」
と理解はしていても
それだけお金が掛かると
話は別です。。
それ以外にも
課題はありますが
買い手側からすると
「中古住宅をより安心して購入できる」
というメリットを享受することができます。
10年前
県外で不動産を売買した際に
インスペクションと
それに伴う瑕疵保険を利用しました。
県外では
当時でも
仕組みが出来上がっていました。
沖縄では
近年ようやく動き出しています。
不動産業者の当面の役割は
このホームインスペクションを
売主側に認知してもらい
その実施に理解と協力をしてもらえるよう
普及と働きかけを行うことだと思います。国交省も国民にしっかり宣伝してね