宿泊業界の次に訪れる規制緩和の業界
写真は本日の「日経新聞」朝刊より
おはようございます。
今年の梅雨は
台風のようなドシャ降りが多い沖縄です。
さて
最近の行政は
何でもアリですね。
「何でもアリ」と言っても
公金をプライベートで使いまくるとか
不倫の横行とかではありません。(笑)
最近、
宿泊施設関連に特化した
規制緩和が目立ちますね。
背景として
4年後の東京オリンピックをピークに
増加し続ける外国人観光客への対応があるのは、
皆が知るところではあります。
しかし、
それにしても
少し偏り過ぎを感じます。
民泊の規制緩和、
そして、今回発表された
ホテル建設の際の容積率の緩和。
いずれも
規制緩和自体は
悪いことではありません。
それによって
観光客の収容能力が
確実に増えるからです。
しかし
「偏っている」と感じるのは
規制緩和の導入方法です。
今までそれなりの費用と時間をかけて
法律をキチンと守ってきた人が
バカバカしく思うような
導入の仕方はマズイでしょう。
他の業界と違い
宿泊業はこれまで、
規制があったおかげで
甘い汁を吸ってきた
業界ではありません。
観光業は
水モノですので
景気の浮き沈みの波にも
耐えながら
地道に頑張ってきた業界です。
それを
民泊にしても
容積率の緩和にしても
後発組のみが得をするような
導入の仕方は如何なものでしょう。
とくに
容積率の緩和については
建築確認申請の日にちが
数日違うだけで
完成するホテルの部屋数、
そして、それに伴う収益が全く違うという
という不公平感も出て来るでしょう。
これらを払しょくするためには
規制緩和以前に
これまで必要な投資をして
キチンと法律を守ってきた業者に
何かアドバンテージが付くようにするなどの
配慮が必要でしょう。
今回の
民泊・容積率の規制緩和は
何だか他人事に思えません。
私たち不動産業は
宅建業法という法律で
手厚く守られている業界です。(笑)
宅建業法があるおかげで
その辺りの小遣い稼ぎのブローカーさんとは
一線を引いています。(笑)
これが
規制緩和によって
不動産業も何でもアリとなると、
これまでマジメに取り組んできた業者が
バカバカしく思うようなことが
起こらないとは限りません。
日頃から
そんな風に想像しているので
今回の宿泊業界の
規制緩和も
他人事には思えないのです。
もし
不動産業にも
規制緩和の波が来たら・・・。
そのときは
ブローカーにでも
転職しようかな。(笑)