契約から決済までの落とし穴
おはようございます。
この週末は
いろいろな行事が
テンコ盛りの人も多いと思います。
さて
ずいぶん前に
契約から決済(引渡し)までのこと
について書きましたが
その続きです。私もスッカリ忘れてた
不動産を購入する際
契約してから引渡しまでは
一か月くらい間が空くのが
一般的です。
ローンの審査等の期間が
必要だからです。
引渡しに向けた
諸々の準備を行う不動産屋にとっては
この一か月は
あっと言う間に過ぎてしまうのですが、
売主さんや買主さんにとっては
この一か月が
長く感じるようです。
まぁ
どちらも
引渡しの日が来るのが
待ち遠しいからでしょう。
しかし、
そんな純粋な気持ちとは逆に
この1か月の期間を利用して
悪いことを考える人もいるのです。
例えば
売買契約が終わった後、
引渡しまでの間に
同じ物件を
さらに別の人と売買契約を締結する
パターン等です。
いわゆる
二重契約というヤツです。
これは
最初の買主さんと契約が終わった後
売主さんがそれを内緒にしたまま
別の買主さんと更に契約を締結する
と言うものです。
サラリーマンの
オジサンたちが
オレも一夫多妻制の国に生まれればよかった・・・
なんて言うのを
よく聞きますが(笑)
日本では
重婚は法律で禁じられていますが
不動産の重婚(二重契約)は
法律違反ではないのです。
ちなみに二重契約では、契約の順序に関係なく
先に登記をした買主さんのものになります。
じゃあ、二重契約したモン勝ちじゃないですか。あはっ。
そうではありません。
二重契約をした段階で
売主には2つの履行義務が
生じることになります。
当然、
物件は二つある訳ではありませんので
どちらかの買主さんに対し
物件の引渡しが出来ず
必ず債務不履行となります。
債務不履行となると
契約違反となって
違約金を請求されることになります。
しかし
賢い売主さんは
二重契約をし
両方から手付金をもらった後
どこかにドロンしてしまい
そのまま行方が分からなくなって
しまうのです。
不動産の取引きには
色々と落とし穴もたくさんあるのです。